みやじ豚BBQ!+宮治社長講演会(関東9月例会)

9月21日に、

『カンブリア企業!みやじ豚・宮治社長講演会+
日本一美味しいみやじ豚!BBQ大会』

を開催いたしました。

ざっくり、

・豚ちゃんをどう飼育するのか
・だからうちの豚ちゃんは美味しい
・よし!これからみんなで試食しよう!

という話かと思いきや、期待は超・裏切られました。

いい意味で!

実体は、スーパー上質な、
「マーケティング」「事業承継」の勉強会でした。

 

■1.マーケティング編

●宮治社長の半生記

「大変なこともありました。今だって大変です。
この国では、目立つと、叩かれますから。笑」

●豚ちゃん飼育秘話

「なぜみやじ豚は美味しいのか!“腹飼い”の秘密」

●マーケティング

「マーケティングの理想は、営業の努力をゼロにすること。
向こうから、ぜひお宅と取引したい、と言ってもらうこと。

BBQマーケティングで、これを実現している」

・ブランディング

「ブランディングとは、他との違いをわかってもらうこと。
すなわち“差別化”のこと。

差別化とは、自らの特長を複数組合せ、
地域で唯一無二の存在になること。

みやじ豚の場合、

・国内の養豚事業者5千件
⇒湘南地域では19件
⇒自社ブランドで売り出している事業者2件
⇒ BBQやっているところ1件

で唯一無二の存在になっている。

養豚事業者が多くても、BBQ事業者は多くても、
これらを組合せ、自社ブランドでやっている事業者は、
湘南ではみやじ豚のみ。

これがブランディング」

・差別化

1.味
美味しくなければリピートなし。
安心安全は当たり前。

100点は目指さない。

80点以上なら多くの人が美味しいと感じる。
あとは好みの世界。

他と組合せて唯一無二になる。

2.ネーミング
わかりやすいことが大前提。(読む、聞く、書く)
違いがわかることが大事。

社名とブランド名を一致させるのが一番わかりやすい。

3.希少性
ワインに学べ。
需要より1台少なくつくれ。

新潟コシヒカリが致命的状況。
管理しきれず、いいものと悪いものが混在し、
特級品にならなかった。

フェラーリは、発売前に完売している。

ロイヤルブルーティジャパンは、
こだわりが半端なく、紅茶が1本30万円もするが、
完売する。
JALファーストクラスで利用されている。

安いのでも3千円。
普通の紅茶ならコンビニで200円で変えるのに。

みやじ豚は100グラム400円。
まだまだ学ぶ余地がある。

4.物語
モノを売るのではなく、物語を売る。

うんちくとこだわり。
動機と情熱。

なぜ農家をやっているのか。
地域にどう貢献したいのか。

主人公は人。モノではない。
人が見えない商品は、ブランド化が難しい。

チラシやWEBだけでは伝わらない。
五感に訴えかける。

みやじ豚は、これを、BBQで伝えている。

5.販売チャネル
ここでしか手に入らない、が理想。

どこでも売っている、では希少価値なし。
高く値付けできない。

 

■2.事業承継編

●農業界最大の課題

それは、事業承継である。

農業者の60%以上が65歳以上。
事業承継は今すぐはじめろ。

中小企業庁の調査によると、
事業承継時の年齢が若ければ若いほど、業績が向上する。

だから事業承継は、早ければ早い方がいい。

親父の歳は今いくつだ。
いつ何が起こってもおかしくない。

こせがれが、遅くとも40代、できれば40歳未満での承継を目指せ。

「うちの息子はまだまだ。任せられない。
俺が死ぬまでやるしかない」

では、事業承継後、息子が苦労する。息子が食えない。息子が死ぬ。

●農家のビジネスモデル

日本の農家は、創業家が経営に参画し、株主だから、
いわば「ファミリービジネス」である。

ファミリービジネスは、日本ではネガティブなイメージがあるが、
世界では尊敬される企業形態。

世界のGDPの大半は、実はファミリービジネスが形成している。
あのトヨタだってファミリービジネス。

ファミリービジネスの神髄は、利益の最大化ではない。
次世代にタスキを繋ぐこと。

事業承継とは、受け継ぐだけにあらず。

先代の強み × 後継者の強み = 新たなビジネスモデル
をつくること。

親父の代のビジネスモデルで、自分の代まで食えると思うのは、
甘い考え。

●事業承継・成功のポイント

事業承継に成功する農家の共通点は、

・先代に対して尊敬と感謝の念があるか?
・先代の売り先よりも粗利の大きい売り先・売り方を開発しているか?
・小さな成功・失敗体験をたくさんしているか?

など。

一般的に、農家において、先代が得意なのは、生産について。

だからここは聖域。こせがれはここに深く足を突っ込まない。
深入りすると先代に嫌われる。
「うちの息子は・・」となる。

であれば、先代が苦手な
「営業」「財務・経理」「採用」から始めればいい。

「親父のうまい野菜、俺が売ってくるから」戦略。

●真の事業承継とは

真の事業承継とは、敷かれたレールの上をただ走ることではない。

自らの天命を知り、自らその道を選び、
自分らしく事業をイノベーションすること。

事業承継は、自分らしい人生を歩む最良の方法である。