行事報告

関西APRA8月例会「正栄工業株式会社様ベンチマーク」

8月例会は正栄工業株式会社様のベンチマークです。

今回は9社10名(リアル:5社6名、オンライン:4社4名)の参加です。ベンチマーキングの評価は下記の通りです。

2018年 81.3点

2019年 85.7点

2020年 89.3点

2021年 93.3点

関西APRAメンバー全員が90点を超えているため、2020年の90点への挑戦は「必死」でしたが0.7点と僅かに及ばず、無念の涙を呑まれました。

今年こそは念願の90点越えを全員が目指し、悲願の達成!となりました。

おめでとうございます。

毎回、例会終了時に参加者が感想を述べるのですが、今回の感想はどの方の感想を取っても「素晴らしい努力の賜物」「積み重ね」「一致団結」という高い評価でした。

参加者が厳しい目を持つ人が多かっただけに、ご祝儀的な高評価ではなかったことが正栄工業の皆さんは特に嬉しかったのでは?と思います。

点数を聞いた直後の社長の久保さんの表情です。この後で嗚咽されます。

久保さんだけでなく、同席の幹部が天井を見つめて涙をこらえている姿が印象的でした。

2箇所ある広い工場ですので、スミからスミまで整理整頓清掃を徹底することは並大抵のことではありません。

また、鉄板をレーザーで切るために常に微細な鉄粉が舞い上がります。

夕方に掃き掃除をしても翌朝には床にうっすらと積もる程です。

溶接の現場では飛び散る溶接ヒュームがあらゆるところに固着します。それを注ぎ落とすとそれが宙を舞い、すき間に入り込みます。

更に、日々いろんな発注先の様々な仕事をこなすためにありとあらゆる素材や形の違う部品が毎日、あちこち移動します。

整理整頓清掃や定位置化が極めて難しい職場だけに、オフィスのベンチマークに比べて、不利は仕方がありません。

それがなかなか90点を超えることができなかった大きな理由です。

それを今年は93.3点でした。あと1.7点で95点です。素晴らしいと思います。

ただ、次の95点は今まで以上に難しいでしょう。

ですが、APRA環境整備のモデル企業でもある京都の傳來工房さんは100点越えです。

願えば叶うでしょう。是非、より難しい次のステージに挑戦して欲しいと思います。

ではいつものように画像を使って解説します。

他社から学んだ事を取り入れてもそれの維持継続が苦手。ということで基本を徹底することにされました

これは本当に必要なものかどうか?と悩む設備、備品を赤札を使って整理することから始められました。鉄粉が一晩経てば降り積もるから拭き掃除をしても意味が無い、という考えから鉄粉が降り積もるからこそ、拭き掃除をする。積もったら積もったでまた拭き掃除をすれば良い、という考え方です

自分達でチェックしても90点に大きく届かない現実にあきらめ感がただよった時期もありました

広い上、毎日ものが動きます。あるべき姿よりも日々必要に応じて・・・と環境整備とは逆の現実です

コロナによる売上減、それに伴い外国人社員の大量退職、併せて日本人若手の退職など。正栄工業は負の連鎖に巻き込まれます。だからこそ環境整備という基本を徹底することを久保社長が強く社員に訴えます

環境整備を環境整美に変えました。浦田工場では外国人実習生が多いため、日本人の同年代の先輩がブラザーとしてサポートをします。環境整美も改善提案もチームで行うようにしました。それを国分工場も取り入れました

もの作りで必要な部品をカードを使った在庫管理と発注システム化にしました

文房具も発注カード化されています

Team Managerという日報システム上で、上司と部下、同僚間、ブラザー間でコミュニケーションが取られています

ゴミが多い地域があれば500M位離れていてもそこへ出向いて清掃をします

伊部さん、共立運送さんのフォーマットを改善して使っています。4段階の審査が改善の進行を遅らせるのでは?と疑問もあるかと思いますが、多くの人が社内でどのような改善が行われているかを把握する方が重要という判断です

各社のロゴや特徴をとらえたウェルカムボード

工場見学後にはアイスクリームをいただきました(^^v

リアルとオンラインさらにコロナ対策も考えたセッテイング。完璧でした

ラジオ体操。揃っています

滑舌訓練

経営理念の唱和

クジで当たった人が本日のベーシック(基本行動指針)への心掛けを発表します

発表者の発表内容への感想をこちらもクジで当たった人がします

両者の発表内容へのコメントです。今回はクジで久保社長が当たりました。二人分の発表内容をしっかりと聞いておかないとちゃんとコメントできません。クジで当たるのでずっと緊張が続きます

朝礼司会者は十三の徳目(挨拶、笑顔、言葉、親切、約束、責任、前向き、尊重、努力、誠実、自律、健康、感謝)の中から一つを選んで、自分の身の回りで起こった出来事などを3分間にまとめて話します。考える力、時間意識、語彙力(言葉使い)が身に付きます

こちらもクジで当たった人が発表内容へのコメントをします

感謝の時間。サンクスカードで日々感謝は伝えられますが、リアルに伝えることも重要なので、昨日の感謝を朝礼で伝えています

KYT(危険予知トレーニング)と18ヵ条ルールの唱和です

今日の内容

最後に「気合い」を入れて、約30分の朝礼が終わります。正栄工業さんの朝礼はラジオ体操も含めて関西APRAの中でもトップクラスでしょう

外での見学のため、来賓にはスポットクーラーで涼風が送られています

最後は久保さんの謝辞で締めくくり。来年は更にステージアップして欲しいです

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