行事報告

【関西地区2月例会】アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社様 ベンチマーキング

2018年度最初のベンチマーキングはアサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社様です。

関西APRAメンバー16名が参加しました。今年より関西APRAに入会された神戸の豊産業様と京都の京繊様は初参加になります。

参加者による評価点は昨年の86点を2点超える88点。毎年、確実に評点を伸ばされています。

いよいよ来年は90点越えを目指して頑張って欲しいと思います。

今回のベンチマーキングのコンセプトは「心をこめる」だそうです。

自分たちの環境を少しでも効率よく、快適に働けるように、日々努力をしている途中ではありますが、一つでも参考になるところがあれば嬉しいというメッセージをいただきました。

昨年のベンチマーキングが9月でしたので、5ヶ月しか経過していませんが、この間の進化はめざましく、勉強になる箇所が多々あります。その中でも他社で学んだ事を取り入れている箇所も多く見られ、関西APRAのこの活動が役立っているな~と実感します。

それでは写真を使ってポイントの一部を紹介します。

ウエルカムサプライズです。基本はしっかりと押さえられています。また今回のコンセプトである「心をこめる」をシンボル化されるところは、流石に販促の会社ですね。

今回のコンセプトを記したメッセージです。このメッセージカード自体、立体的で手間暇をかけるという心がこもっています。

「ほっこり茶」のラベルは手作り。吹き出しは社員一人ひとりのほっこりしたメッセージになっていました。

恒例の自己紹介。写真はグッドフェローズ株式会社の渡邊さんです。初めてのベンチマークに一人で参加。右も左も解らない状態で、会社を代表しての挨拶をきちんとされています。日頃の訓練がこのような場面で活きています。

プレゼンテータは河野さん。環境整備への取組が熱いです。義務感ではなく、使命感で役割を果たされています。私が指摘する前にそれに気付くだけの眼力を持たれており、次回までに是正します、とはっきりと口にされました。指摘すると言い訳が返ってくることが多いのですが、素晴らしいです。

社長のプレゼンの一シーン。社員を喜ばせるために3人の役員が役割を決めて、おもてなしをします。今回のスィーツは社長が作られたティラミス。とても美味しかったです。

アサヒ・ドリーム・クリエイト様にはこのような委員会とプロジェクト活動があります。環境整備も1プロジェクトが自発的に推進されています。

環境整備は4S(整理、整頓、清掃、清潔)と3定(定位、定品、定数)が基本です。これらをきちんとやると創意工夫、改善力がいつの間にか身につきます。

4Sと3定をきちんとやるとどういうことになるか、というフローです。正にこの通りですね。環境整備をやっている会社でこのゴールに辿り着けていない会社は「まだまだレベルアップしないとならない」ということです。

3定と発注がセットになった事例です。コストの表記と発注単位が有るのは良いですね。更に発注先があると良いです。できれば発注票を作成して、発注時点になったらそれを総務に持っていくようなフローにすると良いでしょう。

環境整備の内、基本的に、朝、10分で3定を行います。業務終了後に約30分使って、整理、整頓、清掃を行います。

4Sと3定をした箇所はそれを維持継続するためにチェック表を使って、査定をします。長続きしない企業はこのような仕組みが無く、現場の「意識」や「自発力」に期待して、結局、座礁していることが多いです。

どこに何があるか一目瞭然です。

ストッカーの扉を開けなくても、中に何があるかが解ります。これも関西APRAの他社からの学びと思います。

ストッカーの中のものには発注カード方式が採用されていました。

靴を間違えることがないように、来客向けの靴箱はこのように表示があります。

フォークリフトの運用ルールが定義されています。停車時にはツメを降ろす、タイヤを真っ直ぐにする。これは前回の共立運送様からの学びの実践です。

基本中の基本。何をどこに置くか、という事例ですが、掃除道具は置く場所が複数有る場合があります。ホウキ1が余所に行かないように、保管場所毎に色を変えることでそれを防げます。

1Fから2Fへリフトで荷物をあげるための場所。空間が広がり、転落の危険があります。毎回、指摘をしてそれなりに対策をされましたが、続きませんでした。ようやく辿り着いた対策です。正面のポールは伸縮式なので、側面ポールに重ねることができ、簡単にゲートオープンとクローズができます。

時には在庫の置き場所、時には打ち合わせの場所になるため、簡単に設営、撤去できる打ち合わせデスクを自作されました。良いアイデアです。

書棚です。多くの職場で書棚の奥に本が押し込まれるので、本のサイズが違うと凸凹します。本屋さんでは前進陳列が基本ですので、同じようにするように前回アドバイスをしました。それが完全にできているどころが、テープを貼って陳列線を設けてあります。これによって様々なサイズの本の前進陳列が簡単にできます。素晴らしいアイデアです。

アサヒ・ドリーム・クリエイト様が現在、取り組まれていることです。ブラックとは無縁の企業です。

「全員参加」「創意工夫」「楽しんでやる」「仕組みにする」この4つが高いレベルで実行されています。本当に勉強になる会社です。今回参加できなかった方は是非、次回ご参加下さい。

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