12月例会は正栄工業株式会社様でした。一昨年、昨年と3年連続のAPRAメンバーの受入です。
関西APRAから16名が参加しました。
今回のベンチマーキングのメインは「朝礼」と「環境整備」です。久保社長は「日本一の朝礼」を目指されており、本日は実際の朝礼を見て戴き、たくさんの指摘が欲しいと語られました。
「日本一」と堂々と名乗るにはまだ幾つか細かい課題はありますが、かなり素晴らしい朝礼で見学する価値が十分あります。
朝礼は以下の流れになります。
「挨拶と礼」
「欠席者確認」
「ラジオ体操」
ラジオ体操では、伸ばすところは伸ばす、曲げるところは曲げる。指先は伸ばす。皆が同じ動きなる様に注意して行われています。
続いて「滑舌訓練」です。以下の様に行われます。
「本日は、ア行です」
「では、唱和御願いします」
「あいうえお、いうえおあ、うえおあい・・・・」
朝一、特に冬場は呂律が回らないことが多く、この滑舌訓練が有効です。
続いて、「経営理念」の唱和。
この時に以下の事を重要とされています。姿勢を正す(背筋と腕を伸ばしてゴールドスタンダードを腕を伸ばして掲げる)ことと大きな声を出すことです。
「経営理念」の唱和に続いて、ゴールドスダンダードに書かれてある「使命感」「私たちの喜び」「正栄工業人」「挑戦者の順序」を唱和します。
内容については下記からご覧下さい。
続いて、昨日唱和した「ベーシック(基本行動指針)」をどのように心掛け、実践したかを発表する「昨日のベーシックの反省」に移ります。毎日、指名された班のメンバー数名が反省点を述べます。
次に、「本日のベーシック」の唱和と本日のベーシックについて心掛けることを別の班メンバーが発表をします。
また、税理士法人 合同経営会計事務所様ベンチマーキングで学んだ「13の徳目の3分間スピーチ」も取り入れており、朝礼司会者が話します。
今回のベンチマークでの朝礼実演の司会者に立候補しれくれたのは、本日が20才の誕生日だった金森さんです。堂々とした司会進行とスピーチでした。
スピーチの内容について、指名された人が感想を述べるルールになっていますが、良く話を聞いておかないと口にできない素晴らしい感想でした。
この後は「社長挨拶」「部長挨拶(2名)」に繋がりますが、朝礼の発表内容を取り入れた挨拶が見事でした。
更に朝礼は「連絡事項」「3S活動報告」「十八条ルール」「KYT」と続きます。
「十八条ルール」は週毎に変更する週間重点項目で、今週は「毎朝朝礼後は3S活動」でした。
「KYT」とはK=危険Y=予知T=トレーニングのことで、事故を未然に防ぐために行われています。本日は急に冷えてきたので「鉄板を持ち上げる時、腰に注意して作業しよう」でした。
この後「気合い入れ(おーっ!と声を出す)」と「ハイタッチ」で締めくくります。
時間にして、約30分強。
伝達事項よりも、人としての成長に繋がるような訓練要素が高い朝礼です。
関西APRA例会時、カンコンの懇親会時などで、「正栄工業の若手社員は自分の意見を堂々とキチンと言えている」という評価の声をよく聞きますが、この毎日の朝礼が良い訓練となっているのだと思います。
出原部長が朝礼の目的について次の様に言われていました。
ラジオ体操は身体のウォーミングアップのために行う。朝礼は心と脳のウォーミングアップのため。
そして、以下を訓練することに重きを置いています。
大きな声を出す訓練
瞬時に回答を見つける訓練
内容をまとめて話す訓練
見事に結果が出ています。
続いて環境整備点検に移りました。
環境整備は10年近く取り組まれています。伊部様のような環境整備の先輩からは手厳しいメッセージを頂戴しましたが、他の企業からはお褒めの言葉をたくさん戴きました。
すなわち「それなりにできているが、まだまだ奥が深い」ということです。
正栄工業様は来年50周年を迎えます。いろんな未来戦略がありますが、もう一度、環境整備を原点に戻って、やり直しをされます。来年のベンチマーキングがまた楽しみになりました。