250510 山田宏さん講演会 主催:政治への関心度アップ委員会

会場

TKP東京駅カンファレンスセンター カンファレンスルーム12C

内容

15:00~16:00 山田宏さん講演「『杉並改革』の実像から学ぶ、経営感覚を持った政治の必要性」
16:00~16:30 志ある政治家に知って欲しい事業現場で起こっていること
            今回は、「実家じまいの事業を始めて気付いた社会構造の矛盾」
            株式会社RICS 代表取締役 金石成俊さん にお話しいただいた。
16:30~17:10 懇親会にご参加されない方からのご感想・ご質問時間
ご移動
17:30~ 意見交換を兼ねた懇親食事会
・参加者数:29名 懇親食事会:20名

■臥龍所感

「全ては経営である」と語った松下イズムの継承者にして、胆識・胆力ある政治家、経営者との相性は抜群の講話内容だった。

■代表的ご感想

臥龍様 本日は大変ありがとうございました。
山田宏様の講演、初の政治と経営の講演、熱い情熱のあるお話をありがとうございました。
すごく共感いたしました。
政治も経営も短期的な未来を見るのではなく、後世の為に非常時の今だからこそ長期ビジョンを強い信念で進めていかなければならない。
臥龍セミナーで学びました将来を見たAD業務をもっともっと推進して行きたいと思います。
日本の悪口は言わない、先祖の悪口は言わない、不平を持つのではなく、花を咲かせるのには美点凝視が大事、「かっこいい大人」は目の前にいる、それに気付くことだと、かっこいい大人を目指して学び続けて行きます。
素晴らしい講演といつも学びと成長の機会を頂き大変感謝いたします、
ありがとうございました。
(伊部株式会社 片岡賢治さんより)

●発言要点・学びのまとめ

文責:臥龍こと角田識之

1. 政治と経営の視点

・政経塾 二期生

• 「全てが経営である、政治は経営である」──松下幸之助の教えを背景に改革を断行

・政経塾 三期生までは幸之助翁が面接 四期生以降は松下イズムは薄い
幸之助翁が85歳で開塾 やはり遅かったことはいなめない

・国民負担率47% 江戸時代~四公六民 47%は一揆が起こるレベル

• 国と会社の違いは、「不景気でも増税できるかどうか」「倒産しないから」
• 増税は国のサービスの価格を上げることと捉えるべき
・普通は、売上増、経費ダウン
• 政治家として「何のためにこの仕事をするのか」を常に問う姿勢が重要

◼︎ 行政改革のリアル
・2か月で現職に挑戦 現職批判はしない選挙
• 41歳 区長就任初日に「日章旗掲揚」「給与10%カット」「ボーナス半減」などを即断即決
 分からない、知らないから出来た
• 予算1300億 固定費比率94%の財政~人件費、扶助費、借金返済 人件費削減と民間委託による構造改革を断行
・7月 係毎に予算15%一律カット 借金しない
 9月 敬老の日 紅白饅頭~250万
 区民センター 給水機
・800人の医師会
 サッチャーの比喩「平時の経営、非常時の経営」「まず皆が自分の上着を脱いで船の穴を埋める」を引用

• 給与カットはしない 退職不補充 80人退職・30人採用・50人減 「4000人 → 3000人」に職員数を10年で圧縮、退職者の補充を制限し運営最適化

・土光臨調 5%削減 幸之助翁:少ない15~20%削減でないと構造は変わらない
 仕事の仕方が変わってくるようにすること
• 改革初期は痛みが伴うが、4年目以降に果実が出る
• 民間委託の導入で、質は落とさず、効率化を実現 ~60%で済む
 給食職員 45歳 750万、2300万退職金
 浜田山小 6万人の反対署名 公務員:安全でいいもの
・保育園も民間
・17出張所→7に減らし コンビニ、駅前で手続き可能に
• 「人が減った方がうまくいく」「突然の収入は組織を壊す」など、経営原則を強調

◼︎ 改革マインドと哲学
• 2年目 リコール運動 「解脱=開き直る強さ」が改革を貫くために必要
 「あんたがこういう状況にしている元凶だ」と反撃
• 原則を決めて、一気に進めることが重要
• 例外をつくらない姿勢が制度設計には不可欠
• 最初の2〜3年が勝負期間。信念を持って貫くことが要
・最近の政治家 小選挙区 頭はいいが腹が小さい

• 「頭じゃない、熱意で人を選ぶ」「U18に寄り添える人を講師に」という人材観を強調
・行革 公務員の数を減らすこと パーキンソンの第二法則
 公務員の数が多い 仕事が増える 手続きが増える 税金が増える
 公務員の数が減る 仕事が減る 手続きが減る 税金が下がる
・NHK 千葉・松戸市 何でもやる課 はだめ 自分でやって下さい課 でないとだめ
・イチョウ 黄色になる前に枝を落とす
・葬祭場がなかった うちの近くは地価が下がるからいや

2.教育改革と地域社会

• 行政改革と教育改革は裏表
• 20歳を過ぎると教育は無理 気付きしかない
 教育に力を入れ、子どもから「家庭・親の意識改革」へ波及させる設計が必要
• 公立学校に選択性を導入。校長によって学校は変わる~元リクルートの藤原
• 杉並区で「半官制度」を導入。情熱ある人材を公的採用:杉並区が採用
 全国から定員の10倍応募 「熱意」が第一~すると先生を好きになる

• 「歴史教科書の採択」「日本の歴史をちゃんと伝える」「いい国に生まれたことを子どもに教える」「根っこを大切」という文化観の重要性 「いい国生まれた」

• 教育は規範意識と自己肯定感の土台になる

3.減税自治体構想 金持ちが転入してくる

●申し送りでお聞きしている小嶋さんからの質問 後日、回答をいただければ追記の予定
Q1. 今、日本の若者が国に“期待”できなくなっている中で、国家として何を取り戻すべきだとお考えですか?
Q2. もし今、30歳若返って高校生だったら、日本のためにどんな挑戦をしますか?

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